RINGCAST DESKTOP PUBLIC MODE
Docker不要の外部接続セットアップ
RingCastデスクトップ版だけを起動し、離れた場所のiPhone・Android・PCから安全に配信・視聴する手順です。
Docker Desktop、公開用ドメイン、固定IPv4は必須ではありません。 RingCastは回線を確認し、直接公開できる場合は同梱Caddy・TURN・SFU、CGNAT・共有IPv4の場合は暗号化ゲートウェイを自動で使用します。まずは右上の「外部公開」を押すだけで始められます。
中央の公開一覧: https://ringcast.netlify.app
サーバーを起動しただけでは掲載されず、パブリック配信を開始している間だけ配信者名・アイコン・バナー・タイトル・現在人数・定員が表示されます。
サーバーを起動しただけでは掲載されず、パブリック配信を開始している間だけ配信者名・アイコン・バナー・タイトル・現在人数・定員が表示されます。
RingCastデスクトップ版が自動で動かすもの
利用者所有RingCastアカウント、配信、コメント、DM、通知
中央Web公開中の輪、短期招待コード、接続先だけ
同梱Caddy直接公開時のHTTPS証明書と安全なWeb接続
RingCast TURN直接接続できない相手だけを中継
RingCast SFUスマホから1本で受信し、自宅回線から再配信
暗号化ゲートウェイHTTPとWebSocketだけを公開(映像・音声は通さない)
利用者がCaddy、TURN、SFUを個別にインストールする必要はありません。TURN/SFU秘密鍵はRingCastが自動生成してOSの保護機能で保存します。SFUシグナリングはPC内だけで待ち受け、認証済みRingCastサーバーが代理接続します。
重いデータは中央へ送りません。 映像・音声はWebRTCで端末同士、または利用者所有PCのSFU経由で流れます。録画、復号済みDM、DM添付、コメント履歴もNetlifyへ保存しません。オフラインDMは受信者だけが復号できる暗号文を短期保管し、受信後に削除します。中央の掲載情報は60秒ごとに更新され、停止から最大180秒で失効します。
同じWi-Fi/LAN内だけで使う場合: ドメインもポート転送も不要です。RingCastデスクトップ版を起動し、同じネットワークの端末から
http://PCのLAN内IPv4:41730 を開きます。外部公開の前に用意するもの
- 常時起動できるWindows 10/11 PCまたはMac
- RingCastデスクトップ版
- 所有しているドメイン/サブドメイン(任意。なくても公開IPv4で利用可能)
- 直接公開を使う場合のみ、自宅回線の公開IPv4アドレス
- 直接公開を使う場合のみ、ルーターのポート転送を設定できる権限
CGNAT・共有IPv4回線にも対応: ルーターのWAN側IPv4が外部から到達できない場合、RingCast EXEが暗号化ゲートウェイへ自動接続します。固定IP、VPS、手動ポート開放は不要です。画面に「中継ゲートウェイで外部公開」と表示されます。
公開方法を選ぶ
方法A:Androidだけで外部公開する
PCを起動し続けなくても使える方法です。 AndroidからRingCastの中央ゲートウェイへ外向きの暗号化WSS接続を行うため、CGNAT回線でも固定IP・ドメイン・ポート開放なしで利用できます。
- Android版APKをインストールする
android\RingCast-Android-0.6.0.apkをAndroidへ入れます。配布元とSHA-256を確認してください。 - RingCastのホームを開く
起動するとAndroid単体サーバーと共通ホームが自動で開きます。 - 「接続先の設定」で外部公開を選ぶ
ホーム左側の「接続先の設定」を開き、「このAndroidを使う」と「外部公開」を選びます。待受ポートは通常、初期値のままで構いません。 - 「公開中」になるまで待つ
Androidが暗号化ゲートウェイへ接続し、公開HTTPS URLを自動発行します。サーバー稼働中はAndroidの常駐通知が表示されます。 - URLまたは招待コードを共有する
パブリック配信は公開一覧と「見つける」に表示され、公開・プライベートのどちらにもRC-XXXX-XXXX形式の招待コードが発行されます。 - 別回線から確認する
別のスマホでWi-Fiを切り、モバイル通信から公開URLを開いて映像・音声・チャットを確認します。
Android単体公開のメディア通信: Web画面と一時的な接続調整はゲートウェイを通りますが、映像・音声は端末間のWebRTC通信です。双方のNATが厳しい場合や、スマホの上り回線を抑えたい場合は次のPC版を使用してください。
方法B:Windows・Macから外部公開する
直接公開とゲートウェイ公開は自動判定です。 公開IPv4へ外部から到達できない回線では、PC版もポート開放不要のゲートウェイ公開へ自動で切り替わります。
デスクトップ版にはCaddy、RingCast TURN、RingCast SFUと暗号化ゲートウェイ接続機能が同梱されています。DockerやPWA ZIPの展開は不要です。
- RingCastをインストールする
Windowsはwindows\RingCast-Setup-0.6.0-x64.exeを実行します。インストールせず試す場合はwindows\RingCast-Portable-0.6.0-x64.exeを使えます。MacはApple Siliconならmac\RingCast-macOS-0.6.0-arm64.dmg、Intelならmac\RingCast-macOS-0.6.0-x64.dmgを開いてインストールします。 - 直接公開を使う場合はRingCast PCのLAN内IPv4を固定する
PowerShellでipconfigを実行してIPv4を確認します。ゲートウェイ公開の場合はこの手順を省略できます。 - ドメインを使う場合だけDNSを設定する
ドメイン管理画面でAレコードを追加し、live.example.comのような公開用サブドメインを自宅回線の公開IPv4へ向けます。ドメインを持っていない場合はこの手順を省略します。 - 直接公開を使う場合だけルーターでポート転送する
Windowsの対応ルーターではRingCastがUPnPで自動設定します。手動設定する場合は次の通信をRingCast PCのLAN内IPv4へ転送します。ゲートウェイ公開ではこの手順を省略します。
内部用の41730番と41910番は外部へ転送しないでください。 それぞれデスクトップ版の内部APIとSFU内部シグナリング用です。ポート プロトコル 用途 80 TCP HTTPS証明書の取得・更新 公開HTTPSポート(既定443) TCP Web、WebSocket、HTTPS 3478 TCP / UDP RingCast TURNへの接続 SFUメディアポート(既定3490) UDP スマホ中継配信の映像・音声 49160〜49189 UDP 映像・音声のTURN中継 - RingCastデスクトップ版を起動してログインする
OSのファイアウォール確認が表示された場合は、信頼できるホームネットワークでの通信を許可します。Caddy、RingCast TURN、RingCast SFUについて個別に確認される場合があります。 - 右上の「外部公開」を開く
外部IP確認サービスから公開IPv4が自動入力されたことを確認します。「公開用ドメイン」と「証明書連絡先メール」はどちらも任意で、空欄でも開始できます。公開HTTPSポートは通常443、SFUメディアポートは通常3490のまま使えます。 - 「外部公開を開始」を押す
RingCastが回線を判定します。直接到達できる回線では同梱Caddy、RingCast TURN、RingCast SFUを起動し、CGNAT・共有IPv4では暗号化ゲートウェイへ接続します。「外部公開中」と公開URLが表示されれば接続先の準備完了です。 - 外部回線から確認する
スマホのWi-Fiをオフにしてモバイル通信へ切り替え、画面に表示された公開URLを開きます。直接公開ではhttps://公開IPv4:公開ポート、ゲートウェイ公開ではhttps://ringcast-gateway.ringcast.workers.dev/i/...の形式です。 - 配信を開始して掲載を確認する
パブリック配信を開始すると「公開一覧へ掲載中」になります。中央WebまたはRingCastの「見つける」を別端末で開き、対象の輪が表示されることを確認します。 - 配信と視聴を2端末で確認する
必要ならスマホ側で「配信者所有PCから中継」を選び、別アカウントの端末で映像・音声を確認します。続けて「端末間で直接(標準)」も確認できます。
「外部公開」画面の入力項目
| 項目 | 入力例 | 説明 |
|---|---|---|
| 公開用ドメイン(任意) | live.example.com | 持っている場合だけ、https:// を付けず、DNSで公開IPv4へ向けた名前を入力 |
| 証明書連絡先メール(任意) | admin@example.com | 証明書に関する通知が必要な場合だけ入力。空欄のままでも外部公開を開始可能 |
| 公開IPv4 | 203.0.113.10 | 外部のIP確認サービスから自動取得。ルーターのデフォルトゲートウェイやPCのLAN内IPv4ではありません |
| 公開HTTPSポート | 443 または 8443 | 外部からWeb画面へ接続するポート。ルーターではここで指定した同じ番号をRingCast PCへ転送 |
| SFUメディアポート | 3490 | スマホ中継配信の映像・音声用UDPポート。ルーターでは同じ番号のUDPをRingCast PCへ転送 |
「次回からRingCastデスクトップ版の起動時に外部公開も開始する」をオンにすると、次回以降は保存済み設定で直接公開または暗号化ゲートウェイを自動起動します。
自宅PCの回線から中継配信する
- 同じアカウントを準備する
自宅PCと、外出先で使うスマホ・ブラウザ・別PCで、同じメールアカウントへ一度ログインします。中継時にログインパスワードを自宅PCへ送ることはありません。 - 自宅PCを外部公開する
自宅PC版RingCastの右上「外部公開」を開き、「外部公開を開始」を押します。「外部公開中」になるまで待ちます。 - 公開URLをコピーする
外部公開画面に出たhttps://...のURLをコピーします。直接公開URLとゲートウェイ公開URLのどちらでも利用できます。 - 配信端末へ登録する
配信端末の「配信する」で「配信者所有PCから中継」を選び、「中継に使う自宅PCの公開URL」へURLを貼り付けて「接続を確認」を押します。 - 配信を開始する
「接続確認済み」になったら配信を開始します。URLはその端末に保存されます。配信中は自宅PCを起動したままにしてください。
- 配信者所有PCから中継:スマホからPCへ1本だけ送信。SFUへ接続できなければ直接配信へ勝手に切り替えず、エラーで停止
- 端末間で直接(標準):視聴者ごとにスマホから送信。ごく少人数でSFUを使わない場合向け
- ゲートウェイ公開時:同梱SFUへ直接ICEで接続し、厳しいNATでは短期TURN資格情報へ自動フォールバック。中央ゲートウェイへ映像・音声は送りません
スマホカメラと自動画質
- 配信前・配信中にインカメラとアウトカメラを切り替えられます
- Androidソースは端末の向きを検知し、縦向き9:16と横向き16:9を配信を止めずに切り替えます。配布APKへ入るのは次回Androidビルド後です
- Androidアプリは最大4倍の送出映像ズーム、対応するChrome/PWAはカメラの光学/デジタルズームを利用できます
- 低画質・標準・高画質(720p)・Full HD(1080p/30fps)・自動を選べます。自動は30fpsを優先し、帯域低下時に解像度と最大ビットレートを一段ずつ下げます
停止と再起動
- 外部公開だけ止める:右上「外部公開」→「外部公開を停止」
- RingCast全体を止める:RingCastデスクトップ版を終了
- デスクトップ版を終了するとCaddy、RingCast TURN、RingCast SFUまたは暗号化ゲートウェイも自動停止し、公開一覧と配信枠も閉じます
- HTTPS証明書と暗号化済みTURN/SFU秘密鍵は次回起動用に保存されます
メッセージとファイルの保存場所
- Windows/Web版のDM履歴はアカウントごとに端末内へ保存され、次回も同じ相手との会話を続けられます
- DMには1ファイル8MBまで添付できます。送信先の利用者所有RingCastへ認証付きで保存されます
- 配信中チャットには1ファイル1GBまで添付でき、ファイル本体を中央やサーバーへ保存せず、WebRTCのP2P通信で現在のメンバーへ直接転送します
- 視聴者数と配信開始からの経過時間は、配信映像の外側に常時表示されます
- メールアカウント作成は標準で同じ接続元IPから1時間3個・24時間8個までです。IPはDBへ保存せずハッシュ化して制限判定に使います
- 復号済みDM、添付ファイル、コメント履歴をNetlifyの中央Webへ送信しません。未受信DMは暗号文だけを最大30日・200件まで短期保管します
- 中央Webに残るのは公開接続用の短期レコードだけで、期限切れと件数上限超過分は定期削除されます
iPhone・AndroidへWebアプリとしてインストール
iPhone / iPad
Safariで公開URLを開き、共有ボタンから「ホーム画面に追加」を選びます。
Android
Chromeで公開URLを開き、RingCast内の「インストール」またはChromeメニューの「アプリをインストール」を選びます。
うまくいかないとき
| 症状 | 確認すること |
|---|---|
| Windows版でカメラ・マイクが見つからない | 配信設定の「カメラ・マイクを検出」を押し、表示されるWindows権限状態を確認。「設定を開く」からデスクトップアプリのカメラ・マイク利用を許可し、OBSや会議アプリを終了して再検出 |
| 「同梱Caddy、TURN、SFUが見つからない」 | 古いデスクトップ版ではなく最新の配布版を再インストール |
| 「外部公開中」だが公開一覧へ出ない | パブリック配信が1件以上開始されているか確認。サーバーだけの公開、プライベート配信だけの状態は一覧へ出ません。ブラウザで 中央API が開くか確認し、「外部公開」を一度停止して再開始 |
| 「公開一覧へ接続待ち」「fetch failed」になる | PCの日時、VPN・プロキシ・セキュリティソフトを確認し、https://ringcast.netlify.app と https://ringcast-gateway.ringcast.workers.dev へのHTTPS/WSS通信を許可。旧 ringcast-web.netlify.app は使用しません |
| 80/公開HTTPSポート/3478/3490を使用中と表示 | IIS、別のWebサーバー、別のCaddy、TURN/SFUソフトを終了するか、画面でポートを変更 |
| 公開URLが開かない | 80と画面で指定した公開HTTPSポートの転送、OSのファイアウォールを確認。ドメイン利用時はDNSのAレコードも確認 |
| 証明書警告が出る | 80と公開HTTPSポートが外部から届くかを確認。ドメイン利用時はDNS、IPv4利用時はアプリが外部サービスから取得したアドレスとURLが一致するか確認 |
| 直接配信で映像・音声が届かない | 3478 TCP/UDP、49160〜49189 UDP、公開IPv4を確認 |
| 配信者所有PC中継で映像・音声が届かない | 直接公開はSFUメディアポート(既定3490/UDP)の転送とファイアウォール、公開IPv4を確認。ゲートウェイ公開はスマホ/自宅PCの回線が対称NATでないか確認し、接続できない場合は端末間で直接または直接公開を使用 |
| 自宅からだけ公開URLを開けない | ルーターがNATループバック非対応の可能性あり。モバイル通信など外部回線で確認 |
| ポート転送しても外部から届かない | ドメイン欄を空にして外部公開を再開始。CGNAT・共有IPv4なら暗号化ゲートウェイへ自動切替 |
PWAサーバーを手動設置する場合
デスクトップ版ではなくVPSやLinuxサーバーへ配置する上級者向けには、web\RingCast-PWA-0.6.0.zip 内のDocker Compose構成も残しています。ZIPをスマホへ展開するだけではPWAになりません。これはデスクトップ版やAndroid単体版の外部公開には不要です。
docker compose up -d --build
デスクトップ版の外部公開モードと手動サーバーを同じPCで同時起動すると、80/443/3478番などが競合します。手動PWAパッケージだけでは同梱SFUは起動しないため、スマホ中継にはデスクトップ版を使用してください。
公開前の安全確認
- 41730番と41910番をインターネットへ直接転送していない
- 最初は少人数・招待制のテスト配信で確認した
- 通報、利用規約、プライバシーポリシー、バックアップ方針を準備した
- OSとRingCastを定期的に更新する